SUS316L 小径パイプ

切削からのMIMへの置き換えによりコストダウン SUS316L微細パイプ

名称

SUS316L 小径パイプ

業種

医療機器

製品

微細パイプ

材質

SUS316L

精度
重量

2.8g

サイズ

7.4mm×6.6mm×2.4mm

メリット

切削からの置き換えにより、材料コストダウン

形状特性

中空構造、薄肉構造

備考

日本マイクロMIMが製作をした微細薄肉形状品のご紹介をいたします。こちらは、分岐流路の先に付ける部品です。いわゆるパイプ形状の部品となりますが単純な中が空洞のものではなく、外側に突起があり、内部には段差をつけている等、非常に複雑な形状です。

製品の特徴

MIMによる複雑形状の成形

日本マイクロMIMが独自技術により開発を行った内部に段付き形状を持つパイプ部品をご紹介いたします。こちらの製品の成形においては、樹脂成形におけるインサート成形技術を元に、日本マイクロMIMが研究開発した技術を用いて加工を行っています。


具体的にはアクリル樹脂の抜き子(犠牲型)を作製し、まずインサート成形を行います。そのままでは犠牲型が成形物中に残ったままですが、その後のMIMの製作工程である脱脂工程の際にこの犠牲型は気化し、求める金属の焼結体だけが残り、中空の部品を得ることができます。内部に異形の形状が製作されている場合には非常に効果的な技術であると言えます。

μ-MIM技術活用の効果

太盛工業のMIM技術でしか製作できない部品

犠牲樹脂型を用いたMIM成形の手法(太盛工業が特許を取得)により製作されています。


内部に段付き形状を持っており、かつ外側に突起形状をもつことから、機械加工で加工することが極めて困難であり、加工を行うにしてもリードタイムに時間がかかり、量産時にはコストアップ要因となってしまいます。その為、コスト・品質面を考慮した場合には、犠牲樹脂型を利用した特殊なMIMでなければ加工できない形状と言えます。