μ-MIM® による高精度加工:MIM技術ニュース

金属射出成形のプロセスは材料となる金属粉末と仮の接合材となる樹脂を混合するところから始まります。2種を混合したものを金型中に射出成形し、その成形物を炉の中で脱脂、焼結させることで目的とする金属製品を得ることができます。しかしこのプロセス上では単純な樹脂成形とは異なり脱脂、焼結の工程が存在するために製品サイズは成形時から縮小、あるいは変形してしまいます。そのためMIMによる高精度部品の製造時には、焼結後の部品に、機械加工等の二次加工が必要だとされていました。しかし日本マイクロMIMの、MIMを超えた超精密MIMであるμ-MIM(日本マイクロMIMの登録商標)技術では、通常機械加工が必要なギアのような高精度部品でもネットシェイプ製造が可能です。

マイクロ遊星ギア

▲ μ-MIMによるマイクロ遊星ギア(材質:SUS316)

下図は日本マイクロMIMで製作したワークでヘリカルギアの写真です。このような切削加工で製作すると非常に長い加工時間を要する部品も、MIMを利用することで大ロットの製造が可能になります。

ヘリカルギア

▲ヘリカルギア

この日本マイクロMIMの超精密MIMの技術は、これまでカメラや医療機器等の高精度を必要とする重要部品に用いられています。精密部品のMIM技術に関するご相談は日本マイクロMIMまで!