MIMによる部品製作の大きな特徴のひとつは部品の一体成形が可能なことです。例えば従来は複数の切削加工部品を組み合わせて作っていた部品も、MIMであれば金型への射出成形で一度に得ることができるため、複雑な部品であっても形状によっては大幅なコストダウンを図ることが可能です。
上写真は実際に日本マイクロMIMでご提案したMIMの利用によるカム部品におけるコストダウン事例です。材質はSUS630で、従来はピン部分とカム部分をそれぞれ別々に切削加工し、圧入により組み合わせていました。日本マイクロMIMではこの部品に対し、MIMによる一体成形を提案。コストを5分の1以下、1000円以内のコストにまで収めることに成功しました。
要求精度は組み上がった段階で100分の1と、機械加工並の高精度でしたが、品質面でも問題なくOKを頂きました。